
会社が節目の年を迎える周年記念の際には、会社の成長を支えてくれた従業員に感謝を示すとともに、これまで支援してくれた取引先や関係者に対する感謝の意味を込めて式典を開催することもあるでしょう。周年記念式典を開催する場合には、関係者に対して、式典への出席を依頼する案内状を送付します。会社の創業を記念する式典の場合、より丁寧な印象を与えるために、案内状はハガキではなく、封筒に文書を封入して送付するケースが一般的です。では、周年記念式典のお知らせを封入する封筒には、どのようなものを選べばよいのでしょうか。
今回は、周年記念の式典やイベントを告知する際に使用する封筒の選び方についてご説明します。
封筒印刷で長3サイズが周年記念・式典で選ばれる理由
周年記念のイベントや式典をお知らせする文書を送付する際には、受け取った相手がすぐに差出人を想起できるよう、会社名を記載したオリジナルの封筒を使用するケースが多くなっています。また、封筒印刷においては、長3サイズの封筒が選ばれるケースが一般的です。なぜ、封筒印刷では長3サイズが人気なのでしょうか。
長3封筒とは?サイズ・用途について解説
長3封筒のサイズや用途を解説します。
長3封筒のサイズは「120×235mm」
長3封筒とは、横が120mm、縦が235mmの縦長の形状をした封筒です。短辺に封入口がある和封筒の1つで、長3封筒は書類を送付する際にもよく用いられます。
A4三つ折り用紙が収まる定番サイズの封筒
長3封筒はビジネスシーンで最も使用頻度の多い封筒の1つと言われています。その理由は、A4サイズの用紙を三つ折りにしてきれいに封入できるサイズが関係します。ビジネスシーンでは、ほとんどの書類をA4用紙に印刷するため、A4用紙複数枚をきれいに封入できる長3封筒は非常に使い勝手が良いのです。
また、長3封筒は定形郵便料金で送付できる最大サイズでもあります。長3封筒以上の大きさの封筒を使用する場合、必要となる郵便料金は定形外郵便の料金です。郵便料金の負担を抑えられる点もビジネスシーンで封筒印刷を発注する際、多くの企業が長3サイズを選択する理由の1つだと言えるでしょう。
式典・周年記念の印刷物に最適な理由
封筒印刷で作成したオリジナルの長3サイズの封筒は、式典や周年記念にも用いることができます。
案内状・招待状送付にぴったりの封筒サイズだから
長3サイズの封筒は、三つ折りにしたA4用紙をきれいに封入できるサイズです。周年記念式典の案内状や招待状をA4サイズで作成する場合、封筒印刷で用意する長3サイズの封筒であれば、きれいに封入し、定形郵便で送付することができます。
また、カードタイプの案内状や招待状を作成した場合でも、カードの大きさは縦が150mm程度、横が100mm程度のハガキくらいの大きさが一般的です。長3封筒のサイズは、縦が235mm、横が120mmになるため、カードタイプの案内状も問題なく挿入できます。カードタイプの案内状とは別に、式典やイベントを開催する会場の地図などをA4用紙に印刷して同封する場合もあるでしょう。したがって、長3封筒は周年記念式典などの案内状を送付するにあたって、最適な大きさだと言えます。
見た目の上品さ・使いやすさが圧倒的に良いから
封筒印刷において長3封筒が選ばれる理由は、その使い勝手の良さです。周年記念式典などのお知らせを送付する場合にも長3封筒が選ばれる理由は、上にご紹介したようにカードタイプの案内状からA4用紙まで、さまざまなサイズの印刷物を封入できる点も関係しています。また、会社のイメージカラーなどに合わせて発注し、印刷したオリジナル封筒は、上品さだけでなく、会社の雰囲気も上手に演出することが可能です。
洋長3封筒との違いは?宛名の書き方のコツ【式典・周年記念に対応】
長3封筒と似たサイズに洋長3封筒と呼ばれる封筒サイズがあります。洋長3封筒も、封筒印刷ではよく使用されるサイズの封筒です。また、周年記念式典の案内を送付する際にも使用することができます。では、長3封筒と洋長3封筒にはどのような違いがあるのでしょうか。封筒印刷で洋長3封筒を使用する場合書き方のコツもご紹介します。
洋長3封筒とは?長3との違いを解説
洋長3封筒とは、洋形長3封筒とも呼ばれる封筒です。和封筒は、短辺に封入口がついた縦長の封筒であるのに対し、洋形封筒は長辺に封入口があるため、横に長い形となります。
洋長3封筒のサイズは、横が235mm、縦が120mmとなっており、長3封筒を横長にした形です。したがって、洋長3封筒も定形郵便で発送することができ、A3サイズの用紙を三つ折りにしてきれいに封入することができます。また、カードタイプの案内状の封入も可能です。
和封筒である長3封筒に比べると、洋長3封筒は、少しカジュアルな印象を与えるかもしれません。しかし、招待状やカードなどを送付する際には洋形封筒を使用するケースが多く、洋長3封筒を周年記念関連の文書を送付する際に使用しても問題はないでしょう。また、近年では、横書きの文書を作成する機会が多いことから、読み手の手間を考え、封筒から出してすぐに読めるよう、封筒印刷の際に洋長3封筒を指定する企業も増加傾向にあります。
洋長3封筒の宛名の書き方
洋長3封筒の宛名は、横書きで書くケースが一般的です。横書きの場合、切手は右上に貼付するため、宛名の郵便番号は封筒の左上部に記載するようにします。郵便番号の下に住所を記載し、さらにその下に宛名を続けますが、宛名は左側ではなく、封筒の真ん中あたりに来るように記載しましょう。また、会社名を記載したら、行を変え、役職名を頭につけて、名前は大きめの文字で書くようにします。
また、縦書きの場合は切手を左上に貼付するため、右上に郵便番号を記載し、右側から住所、会社名の順で書き、封筒の中央に役職名と名前を記載します。横書きの場合と同様、名前は大きめに書くようにしましょう。
周年記念式典などの案内を送付する際には、取引先の担当者ではなく、代表者宛に送付します。名前や役職が間違えていないかも必ずチェックし、敬称も忘れずにつけるようにしましょう。
周年記念・式典の招待状に最適な長3封筒印刷のデザインとポイント

周年記念のお知らせや周年記念式典の案内を送付する際にも活用できる長3封筒印刷を発注する際の、デザインのポイントについてご説明します。
高級感を演出する紙質・カラーを選ぶ
周年記念は、企業にとって晴れがましいイベントです。周年記念式典は、会社が刻んできた歴史を祝うイベントでもあり、会社の品格を表現できるよう、封筒印刷の際にも高級感のある紙やカラーを選ぶことが大切です。
和紙風・厚手用紙・クラフト紙など
和紙のような雰囲気を持つ用紙や厚手のケント紙などを選ぶと、上質な質感から高級感を演出できます。クラフト紙のようなナチュラルな雰囲気の用紙は、高級感の演出には適していません。しかし、サステイナブルな活動を強調したい場合などは、敢えて、漂白していないクラフト紙の封筒を選ぶことで、会社としての方針を強調できる可能性があります。
白・ベージュ・濃紺などの定番カラー
明るく、派手な色を選んで封筒印刷をしてしまうと、周年記念の重みが感じられず、カジュアルな印象を与えてしまいます。周年記念関連のイベントで使用する封筒印刷であれば、清潔感を感じさせる白やベージュ、重厚さを感じさせる濃紺などが適しているでしょう。また、封筒用紙の色だけでなく、インクの色によっても印象は変わります。用紙の色を選ぶ際には、インクの色との相性も考えて選ぶことが大切です。
社名・周年記念ロゴの印刷で特別感アップ
オリジナル封筒印刷では、社名や住所だけでなく、企業ロゴの印刷も可能です。周年記念の特別感を演出するために、周年記念をアピールする文字やロゴを使ってもよいでしょう。周年記念の数字を目立つようにしたロゴを考案すると、周年記念式典の案内状の送付時だけでなく、日常的に使用する場合でも、手に取った人に今年が特別な年であることをアピールできます。
封筒と中身のデザインを統一する
封筒デザインと同封する周年記念の案内状のデザインを統一すると、洗練された雰囲気のオリジナル封筒印刷ができます。書体やインクの色を統一したり、ロゴデザインも統一すると、さらに特別な雰囲気を演出できるでしょう。
切手・封シールとのバランスも重要
切手を貼付して送付する際、切手のデザインとのバランスも考えると、よりあか抜けた印象を与えられます。長3封筒印刷で封筒を作成する場合、重さを超過しなければ、普通郵便として送付が可能です。普通切手の場合、定形郵便の切手はブルーを基調とした爽やかなデザインが採用されています。また、慶事用切手は、華やかなゴールドとピンクのデザインです。周年記念式典の案内を送付する場合には、普通切手を貼付しても慶事用の切手を貼付しても問題ありませんが、事前に切手のデザインを確認しておくと、全体の印象を整えられます。
また、案内状を送付する際、フラップ部分に封シールを貼るケースがあります。封シールにはさまざまなデザインがありますが、フォーマルな印象を与えるものを選ぶとよいでしょう。封シールに合わせて封筒デザインを考案する必要はありませんが、封シールを選ぶ際には、オリジナル封筒に合ったものを選ぶようにしましょう。
封筒印刷・長3サイズの注文方法と印刷会社の選び方
最後に、長3サイズの封筒印刷の注文方法や印刷会社の選び方をご紹介します。
デザイン提案・校正対応は可能か
封筒印刷を受け付けている印刷会社には、デザインから提案できるところもあれば、デザインは発注者が行わなければならない場合もあります。また、校正についても対応しているケースと対応していないケースがあり、どちらが良いわけではありませんが、自社が希望する形でオリジナル封筒を作成できる会社を選ぶことをおすすめします。
小ロット対応・最短納期を確認する
封筒印刷会社の中には、小ロットに対応していないケースもあります。周年記念式典のお知らせだけに使用したい場合などは、小ロットだけ発注したいケースもあるでしょう。そのため、どの程度のロットから対応しているのか、また、納期もどのくらいかかるのか、確認しておく必要があります。
封筒印刷の相場価格をチェック
小ロットの場合、封筒印刷の価格は高くなる傾向にあります。インターネットなどで封筒印刷の料金相場を調べておくと、発注時の参考になるでしょう。ただし、使用する用紙やインクの数、発注部数によって料金は変わるため、正式に発注する前に必ず見積もりを取得することが大切です。
記念式典の挨拶状のテンプレート(文例)はあるか
封筒印刷に対応している印刷会社の場合、記念式典などに使用できる文例を保有している場合もあります。文例があると、案内状の作成もスムーズになるため、封筒印刷を発注する際にはテンプレートの有無についても確認しておくとよいでしょう。
まとめ|長3サイズの封筒印刷で周年記念・式典を格上げしよう
周年記念のイベントや式典を行う予定がある場合、会社の名前やロゴ、周年記念であることをアピールできるロゴなどを入れたオリジナルデザインの封筒印刷を発注すると、受け取り手に特別な印象を与えることができます。ビジネスシーンでは長3サイズの封筒を使用するケースが多く、長3封筒はカードタイプの案内状も封入できるため、封筒印刷を発注する際には長3サイズがおすすめです。
封筒の達人では、小ロットの封筒印刷にも対応しています。また、長3サイズのオリジナル封筒デザインを簡単に作成できるテンプレートもご用意しています。周年記念に向けた特別な封筒印刷を検討されている際には、ぜひ封筒の達人にお任せください。
記念式典などに限らずですが、目的内容によって印字するフォント(字体)も選定した方がより相手に届きやすいものになると思います。
基本的に周年記念式典などはフォーマルな様式が多いですので、ビジネスシーンや公的な場としてのイメージを印刷物でも表現するのであれば、明朝体系のフォントの中から選ぶと催事と一体感が生まれるでしょう。
逆にあえてカジュアルな印象を持たせたいのであれば、ゴシック体系のフォントを選択するのがベターです。
式典などでも催される内容によってはカジュアルな印象を出した方が開催内容と合致する場合もありますので、その場合は無理にかしこまらずに、いい意味で「崩す」という方法をとってもいいかと思います。
またフォントと共に封筒の紙質やカラーも準じた選定することが大切です。
フォーマル系に適する紙質やカラー、カジュアル系に適する紙質やカラーというものがあり、あとは実際の内容を加味して使用色の組み合わせや相性なども考慮しながら選定していくといいでしょう。
例えば老舗企業の伝統的な式典開催をお知らせする案内状であれば、基本的には明朝体系のフォントで封筒は厚手で淡色のものを選択するとベーシックですが特別感を演出できます。
統一感は大事です。
■監修者プロフィール
株式会社ウイングフォーム 代表取締役 伊藤友也
広告代理店勤務を経て、地元である埼玉県さいたま市地域の広告物に特化して取り組める環境をと思い、株式会社ウイングフォームを起業。主に企業や飲食店のチラシや封筒、ポスターなどのDTP印刷、ホームページ制作および広告代理業などを行い、地元地域のみならず各地域クライアントが「根差すPR」を目指して展開。会社やお店だけでなく個人の依頼も取り扱い、数量の少ない印刷物や小回りの利くちょっとした制作物を低価格で制作できるよう努めている。